3食の食事+α「補食」|松村由桂

松村由桂

サッカーをするためにはたくさんのエネルギーが必要となります。
3食ではとりきれない分のエネルギーや栄養素を練習前後に補うものを「補食(ほしょく)」といいます。
この「補食」ではアイス、チョコ、ジュースなどの甘いお菓子やスナック菓子ではなく、サッカーをするときのエネルギーとなるものです。甘いお菓子は急激に血糖値をあげ、その後は急激に上昇した分急激に血糖がさがり集中力も落ちてしまうでしょう。

私の友達に学生の頃、ご飯をほぼ食べずに3食のメインがお菓子という人がいました。
その人はサッカーのゴールキーパーを担当していたのですが、ある試合でシュートを受け止めようとしてボールが当たっただけで手が骨折してしまいました。その人は1年に1回以上骨折していました。お菓子は単にカロリーだけでほぼ栄養はないと考えた方がよいでしょう。ただし絶対ダメというわけではなく、心の栄養として、サッカーがない日や特別な日のお楽しみとして、量と時間を決めてがよいでしょう。

補食としては、おにぎり、巻きずし、サンドイッチ、レーズン・くるみパン、肉まん、ホットケーキ、牛乳、ヨーグルト、カステラ、果物などがオススメです。運動前に食べる場合は1~2時間前に食べておきましょう。

たまには甘いものを食べたいという時に、かぼちゃの自然の甘みが感じられる「かぼちゃ蒸しパン」はどうでしょうか。

◆かぼちゃ蒸しパン◆
蒸しパンカップ1個分の栄養価
・エネルギー 99kcal  ・たんぱく質 2.8g  ・脂質 1.7g  ・カロテン 752㎍
・カルシウム 32㎎  ・食塩相当量 0.2g

【材料 カップ8号 8個分】
・かぼちゃ(実のみ)   150g
・ホットケーキミックス  150g
・卵           1個
・牛乳          50㏄

【作り方】
1. かぼちゃを1口大に切って茹でる。熱いうちにフォークなどで潰す。
2. 1に牛乳、溶き卵の順に加える。
3. ホットケーキミックスを入れてよく混ぜたら、カップに流す。(膨らむのでカップの6~7割程いれる)
4. 強火で7~8分程蒸して出来上がり。

かぼちゃは輸入も含めると1年中食べることが出来ますが、秋から冬が一番美味しい時期です。日本での栽培の約50%は北海道が占めており、収穫期は夏から初秋にかけて。冬至にかぼちゃを食べるという習慣があるように、貯蔵性が高く風通しのよいところに丸のままおいておくと追熟し、水分が抜け甘みが増し、栄養価も高まります。

栄養価の高さは野菜の中でもトップクラスでカロテン、カリウム、ビタミンC、B₁、B₂、E、カルシウム、鉄などが含まれます。なかでも豊富なのが、目を丈夫にしたり抵抗力を高める働きのある「カロテン」、血行を促進し体を温める「ビタミンE」です。
皮には実以上のカロテンが含まれていますので、煮物や天ぷらの際はぜひ皮ごと召し上がってください。

紹介したかぼちゃ蒸しパンはサラダ油、バターなどの油脂類を使用しておりませんので、サッカー前の補食としてもオススメです。

「間食」もサッカーの大切なエネルギー。しっかりと補食をとっていきましょう~!

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