選手に話を届ける事の意味を考える!|小原拓也

小原拓也

ジュニア年代では、U -11の新人戦が始まる時期ですね!

自分のいる地域では今年は12月から始まりました。自分のチームは5年生の中に4年生が入ったりしていて体格もサッカーへの理解もバラバラです。

○認知、判断の成長をどう測定するか?
ジュニア年代の15分ハーフの試合1人がボールに触れている時間はどの位でしょうか?
自チームが支配している時間(支配率50%だとして)15分÷2=7分30秒
自分がボールを持っている時間(8人制だとしたら)7分30秒÷8=56秒
ボールに触れている時間(半分はボールが移動中だとしたら)56÷2=28秒

15分ハーフで実質30秒程度個人技術が活かされる時間が30秒と言っても過言ではありません。ジュニア年代では選手交代も多いでしょう
その為自分は前半15分で30秒だぞ!と言っています。この30秒を輝かせる為にリフティングをしたり、ボールタッチをし、正確なパスを身につける個人練習をします
あとの14分30秒を輝く為に、認知、分析、決定(判断)、そして実行と言った戦術に関する練習をします。実行は、ボール扱いに限らずポジショニングを変更したり、身体の向きを変えたりと言った目に見える動きを示しています。個人練習は1人で自主練して身に付ける事が可能です。認知、分析、決定はフィールドで、コーチングできる機会は個人練習と比べると限られてしまいます。

グローバルトレーニングの中で以下のようなテーマを認定する。
1.味方を見る
2.相手のプレス状態(前進出来そうか)を見る
3.サポートの位置(距離、角度)を決定する
実行の結果(味方のサポートが問題なかったとします。しかし、これら一つ一つが本当に狙った通りに認知、分析、決定されたのか?偶然なのか?判断できません。つまり、認知、分析、決定のプロセスの成長を直接、測定する事はかなり難しいです。

しかし、以下のように間接的に測定する事は出来ます。
○コーチングを選手にインプットさせる
○選手の認知、分析、決定のプロセスが改善される
○その結果(アウトプット)がより実行、新しい選択となる確立があがる
大切なのは、コーチングする大人が以下の点を理解する事だと思います。
○インプット(コーチング)に対してアウトプットがあると言う事(選手のセンス、才能だけの問題ではない)
○インプット(コーチング)が選手に対して届く工夫をしているか?
子供達に伝えるのは時間がかかるし、伝わったかどうか分からない事も多いと思います。根気と、継続を意識して頑張りましょう。

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