オフ、ザ、ボールの重要性|小原拓也

小原拓也

サッカーは、ボールを持ってない時間がほとんどです。
90分の中でボールを持っている時間は、10分もありません。
ジュニア世代から足元の技術を身につけることは必要ですがボールを持ってない時の「オフ、ザ、ボール」の動きの質を高めることも大切です。また「オフ、ザ、ボール」の動きの質を高める指導やパスを受ける為の周囲の見方なども重要です。

○オフ、ザ、ボールとは
サッカーでは、ボールを持っていない時間をオフ、ザ、ボールと呼びます。
サッカーの試合では、ボールを持っていない時間が長い為オフ、ザ、ボールの動きがとても重要です。
基本的なポジションは、システムによって決まります。
しかし、ボールを持っていない時間は、回りの状況を確認して判断して動く事が必要です。
オフ、ザ、ボールの動きが出来るようになれば試合で活躍する事が出来ますし、チームを勝利に導く事も出来ます。

○現代サッカーにおけるオフ、ザ、ボールの重要性
かつてのサッカーではディフェンスは間延びした守備組織をとっていた為、プレーエリアも広くプレッシャーもそれ程ありませんでした。
その為オフ、ザ、ボールの動きもそれ程重要とされていませんでした。
しかし、現代のサッカーの守備組織は、FWからDFまでのポジショニングがコンパクトに形成されている為、攻撃側のプレーエリアのスペースが狭くなっています。
さらに、守備側のボールへの寄せ(プレッシャー)が速く、強い為、攻撃側がプレーするまでの時間が短くなっています。その為、攻撃側の選手はボールを受けるまでにより効果的な動きをして自分が余裕を持ってプレーする為のスペースと時間を自ら作り出す必要があります。
現代サッカーでは、オフ、ザ、ボールの動きが重要視されています。

狭くなっているスペースの中で上手くボールを受けるには、ボールを受ける前に準備をしておく事がより良いプレーへと繋がり試合を有利な状況へ展開していく事が出来ます。

○オフ、ザ、ボールで大事な事
ボールを持っていない時、どこにいるのか、どのタイミングで走るかなど、正しいオフ、ザ、ボールの動きをする事がとても重要になります。
ボールを持っていない選手が正しい判断をして動く為には、「見る」「判断する」「実行する」という事が大事になってきます。
周りの状況を確認して、情報を集めて、次に行うプレーを決めてそのプレーを実行する。
これがオフ、ザ、ボールの考え方の基本です。

○オフ、ザ、ボールの動きの目的
オフ、ザ、ボールの動きの目的には、
「自分がボールを受ける」「味方の為におとりになってマークを引きつける」「ボールを奪われた時のケア」
などがあります。
これらをうまく組み合わせる事でより良い攻撃や守備が出来ます。
※ボールを受ける動き
※スペースを作る動き
※フォローする動き

チーム全員が同じ動きをしていては、効率的なプレーは出来ません。
複数の選手が異なったアクションを行う事で良い攻撃、守備へと繋がっていきます。

今回はオフ、ザ、ボールの基本的な動き方を話しました。

現代サッカーでは、守備組織がコンパクトに形成されプレッシャーも速く強くなっています。
試合の展開を有利に進める為にもオフ、ザ、ボールの動きを習得して試合で活躍して下さい。

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