低学年のサッカーについて|小原拓也

小原拓也

今回は、低学年のサッカーについて話します。

低学年の試合で試合中に交代してベンチに下げた時
自分がその子に「ボールさわれた?」と問いかけると、その子は、「さわれなかった…」と残念そうに言いました。
特に低学年のサッカー少年に多い消極的な子、おとなしい子は沢山いると思います。


●味方からパスがこない。
●ルーズボールにいかない。
●次の状況を予測できない。

結果ボールの行方を目で追いながら歩いてしまう。
その子は試合に何かの目標を持って臨めていなかったんだろうな!
その子を試合に出すにあたって自分は何か闘い方を示す事は出来なかったのか?

サッカーの試合は大きく4つにわけられます。
●自分がボールを持っている
●仲間がボールを持っている
●相手がボールを持っている
●どっちのボールでもない

マイボールの時間は1試合にどのくらいあるのか?
トラップしてドリブルし、シュート又はパスするまでの時間
例えば低学年の試合で前後半で20分間ではトータルでも3分位だと思います。
そんなシーンは1試合で10回もないと思います。
後はボールを持っていない時間です。
なのにチームで練習する内容はその「多くて30秒位の間にする事」ばかりです。
勿論そのトレーニングがメインで良いのですが、ボールを蹴るのが楽しいし、思い通りにボールを扱えたら凄く楽しいと思います。

例えばドリブル突破のトレーニング
子供達の意識はドリブル突破がメイン、でも自分の頭はそれがサブテーマ
「抜かれたのはどうしてだと思う?」
「相手を困らせるにはどうしたら良い?」
「相手は何をしょうとしてるかわかる?」
など現象を考察したり、イメージを持たせたり、距離感や身体の向きなどを試行錯誤できるように促します。
また、相手のボールを奪いその後自分がコントロール出来るように意識させるようなトレーニングを設定し、相手のボールを蹴り出すだけでなく「奪い切る」こと守→攻の切り替えまで意識出来るように取り組みます。
冒頭で書いたような子もドリブル突破は無理でもディフェンスなら成功する事があります。
そこはもう誉めまくります!
そして「試合でこれができたら相手の攻撃は失敗だよ!お前の勝ちじゃん!活躍できたね!」という話をします。
「試合で活躍する」これがキーワードです。

子供達に「試合で活躍するにはどうしたら良い?」と聞くと「シュートを決める」「ドリブルで抜く」「センタリングを上げる」など攻撃の事ばかり、でも「相手のドリブルを止めるのは?」「相手の攻撃を邪魔するのは?」この辺で子供達は自負が何を言いたいか理解しているはずです。
ここを子供達が理解しているか?親が理解できているか?

守備をしっかりやれば、それは立派にチームの為に闘えたと言えます。
なので自分がサッカー初心者に教える事は基礎とディフェンスのチャレンジです。
それを目標に試合に出れば、出場時間の半分位は活躍するチャンスなんです。

関連記事一覧