少年サッカーでモチベーション維持の為に大切な事。

小原拓也

少年サッカーでは、モチベーションの維持が非常に重要になってきます。
サッカーでは、先発メンバーとサブメンバーで、ちょっとした選手同士での壁が出来てしまう事があります。
勿論、チーム事情などで選手の組み合わせは変わってきますが、常に一定のメンバーで試合をしてしまうとサブメンバーのモチベーションが下がってしまう状態に繋がります。

●少年サッカーでの選手の起用
少年サッカーの時代には、子供の成長に合わせて身体能力で大きく変わってきます。
身長が高い選手であったり、人よりも極端に足の速い選手であったりという面はどうしても出てくるものですが、その特徴を生かしたメンバー選考ばかりする事は、レギュラーとして試合に出ている選手に身体能力を活かした事ばかり求める事になりませんし、出れない選手には、どうやっても試合に出る事が出来ないというマイナスのイメージを植え付ける事にもなりかねませんので結果を求める事も大事ですが選手をまんべんなく使う事でチームは一つのものであるのだという事を意識させると共に技術力を高めるように練習させるきっかけを作る事にもなってくるのです。

●モチベーションの維持
選手のモチベーションを維持する事は非常に難しい事です。
サッカーをしている限り少年サッカーでも勝ちたいというモチベーションは高いはずです。
試合に出ている選手は自然とモチベーションが高くなりますが、出れない選手というのは、どんどんモチベーションが下がってしまうので、それを防ぐ為には気遣いをする事が指導者にとっては重要な作業といえます。

●選手のローテーション
先発メンバーは実力や適正を考えると必然的に決まってくるはずです。
簡単に交代できないサッカーならば実力の世界として仕方ない事かもしれませんが、少年サッカーのような時期には、それぞれの子供で伸び代が違いますし、どこで目覚めて今まで以上のものを出すことが出来るようになるかわかりません。
そこで難しい事でもありますが選手をローテーションで使ってあげるということです。
ある大会を目指してレギュラーの連携や戦術を高めていく事も大事ですが、勝ちたい意識もある中で、どれだけ多くの選手を育てる事が出来るのかが指導者にとって重要な事でもあります。
その為には、試合に出るメンバーをあまり固定しないでチーム全体でバランスがとれるように、ローテーションを組んだりメンバーを入れ替えながら行っていく事が大事になります。

●練習での頑張りを意識する
メンバーをローテーションにする事が出来れば全員がレギュラーのような扱いになってきます。
少年サッカーでも実力が分かってくる時期はありますのでレギュラーで出れるはずの選手がベンチにいることは、その選手のモチベーションを下げる事になる可能性もあります。
その時には、練習に向ける頑張りやその時の気持ちの入り方を見極めて、きちんと説明してあげる事も大事になってきます。
少年サッカーの頃はチーム力を上げるのも大事ですが、選手が自分が試合に出て勝ちたい気持ちにさせる事も大事になってきます。

●チームのモチベーションの維持
少年サッカーの頃には、実力の違いがありますが、身体能力が勝っている選手がいれば、その選手が素晴らしい選手になっていく傾向もあります。
しかし、そういった部分だけで選手選考を決めてしまうと、どんなに練習しても試合に出る事が出来ないと考えるようにもなってしまいます。
1人1人の不満を取り除く事は難しい事ですが出来るだけモチベーションを落とさないようにするために説明したり、話をしていく事は何よりも重要なポイントとなってきます。

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