今後のドイツサッカーについて|杉崎達哉

杉﨑達哉

今月24日には1日のコロナ新規感染者が1万4000人と過去最高となるなど再び状況が悪化してきているドイツ。その影響はついにサッカーにも及んできました。

ドイツ北部に位置するハンブルク州では、同州サッカー協会がコロナ患者の急増により同協会が管轄する全てのアマチュアリーグを一時中断すると26日に発表しました。
トレーニングや練習試合などは行っても良いとのことですが、具体的な再開時期に関しては定められていないようで、今後のコロナの状況次第ではシーズンが終わってしまう可能性もあるようです。

ドイツ西部のノルトラインヴェストファーレン州のニーダーラインサッカー協会でも来月1日からリーグが中断することになると報道されています。なお同州では3週間の限定と考えている模様です。さらに他の地域でも既に対戦相手にコロナ感染者が出たために試合が急遽中止や、職場や学校で感染者が出たために指導者や選手が自主隔離のために練習に来られなくなるなどの影響も出てきています。
またロッカールーム・シャワー室の使用禁止、マスク着用の徹底、試合や練習を観戦に来る人達には連絡先を記入しないと施設に入れないなどの措置を取らないと罰せら れる可能性があるとの通達もサッカー協会から来るなど徹底が呼びかけられていま す。

ブンデスリーガに目を向けると各クラブによって入場できる数に差をつけています。
第5節のバイエルン-フランクフルト戦は無観客で行われた一方で、ドルトムント対シャルケ戦は300人、ウニオン・ベルリン対フライブルク戦では4500人が会場に足を運ぶことが許されました。
しかし応援のスタイルも声は出さずに拍手で選手を鼓舞するなど普段とは違うものになっていました。

ブレーメン会長のクラウス・フィルブリ氏は独誌「キッカー」で『我々は再び平穏な日常を取り戻すために政治家と一緒に行動をともにしなければならない』と語っています。本当に一日も早く大きな声で選手を応援するサポーターが集まる満員のスタジアムでサッカーが行われることを望んでいます。

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