編集長の挨拶

鬼丸翼

私は、サッカーの専門家でもなければ教育のスペシャリストでも無い。
サッカーが好きな30代半ばのメディアディレクターである。
小松原学氏との出会いがきっかけで、共にMove-In FOOTBALLを立ち上げ
縁もあって記事を書かせて頂く事になった。この場を借りて感謝したい。

私とサッカーの出会いは、約27年前の1993年。
ミーハーと言われるかもしれないが、この年の日本サッカーはJリーグ発足に沸き上がり最高潮を迎えていた。
もちろん毎週試合結果は気になっていたし、父に連れられ試合には何度も足を運んでいたが、本当の出会いはJ発足後の10月だ。
当時9歳だった私は深夜に自分の部屋でテレビにしがみ付いていた。1994年アメリカワールドカップ・アジア地区最終予選である。
このドーハの悲劇がサッカーとの出会いだと思っている。

当時の日本サッカーは、最高潮を迎えていたものの、W杯も出場した事も無ければ、海外で活躍する選手もいない
間違いなくサッカー後進国だった。
早いもので、あれから27年。日本は変わった。W杯の定連国になり、有能な選手達を海外に送り出し、世界でも一目置かれる国に変わった。
これはドーハの悲劇を経験した人達が、悔しさと引き換えに日本の為にそれぞれの役割を実行した証であり、最大限の賛辞を送りたい。

しかし、W杯優勝というキャプテン翼の名言を借りて言えば、現状どうだろうか?
ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、スペイン、強豪国は山の様にある。こういった強豪国と日本を比べるとまだまだ見劣りしてしまう
現状を考えるとw杯優勝は2020年現在、夢の話である。

この夢に挑戦するというキーワードを掲げ、Move-In FOOTBALLは誕生した。
Move-In FOOTBALLはジュニア・ジュニアユースと呼ばれる世代の選手達を教育し、
日本のFOOTBALLをジュニア世代の底上げを目指したサービスである。

このサービスを通して伝えたい事がある。
Jの下部組織に入った選手は、トップクラスの教育を受け、トッププレイヤーになっていくが、Jの下部組織に入る一番のメリットは
「触れる人々」では無いかと私は思う。出会う人が実績者であり、出会った人を信じて成長を繰り返していく。
私は、このサービスはTOPプレイヤーとの出会いを提供するという側面が、大変重要な意味を持つという事をお伝えしたい。
想像して欲しい。例えば、横浜F マリノスの練習グラウンドの近くに住んでいる少年少女と、片田舎の小さな町の少年少女とを。
前者は、プロのプレーを目の当たりにする事も多ければ、運よく選手と触れ合う事もあるだろう。
後者では、中々そういった場面に巡り合えないのが現状だが、身体能力や技術を考えると前者と後者に大きな差は果たしてあるのだろうか?
私は、「影響」こそが少年少女のメンタルを育て、その後の人生に置いて大きな転機になると考えている。
この「触れ合い」こそがMove-In FOOTBALLの強みである。

もちろん、現役の選手では無いし動画を通じての出会いであるが、動画を通じてエールとインストラクター自身のメソッドを送る事が
メンタルを含め子供達を成長させ、その子供達はいつの日か日の丸を背負い、我々を熱狂させてくれると夢見て。

Write:鬼丸翼

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